認知症の初期症状
認知症の初期症状として、いくつかの症状をご紹介します。ここでご紹介するのはアルツハイマー型認知症の初期症状です。
アルツハイマー型認知症は、原因不明で徐々に進行する認知症のため発見が遅れてしまいがちですが、特徴的な症状を知っておくことでもしかしたらと疑うことができるようになるでしょう。
物忘れ
認知症の初期症状として代表的なのが「物忘れ」です。新規記憶を記憶する海馬(最初はココ)と、古い記憶を蓄積している側頭葉(海馬の次に委縮)に最初に委縮が起こるので、物忘れは初期症状として見逃してはならない大切なサインです。
具体的な症状としては、同じことを何度も言う、何度も聞いてくる、物の置き忘れ、しまい忘れ、鍵を閉め忘れる、蛇口を閉め忘れる等です。
認知症の物忘れと、通常の物忘れの違い
性格の変化
認知症の症状として、性格の変化が現れます。
・以前あんなに好きだった趣味に興味がなくなった。
・些細なことで怒りっぽく、疑い深くなった。
・だらしなくなり、片付けもできなくなった。
等が現れたら認知症による性格の変化かもしれません。
被害妄想
置き忘れたものを「盗まれた」と言うようになることが多いようです。盗んだ犯人としては息子夫婦の妻が疑われやすいようです。
疑われても怒ったりせず、一緒に探してあげるのが良いようです。本人にとっては本気で盗まれたと思って不安になっているわけですから、親身になってあげるのが本人の不安を取り除く手段として良いでしょう。
理解力、判断力、計画力の低下
テレビドラマが理解できなくなったり、一日の計画を立てることができなくなったり、物を決められなくなったり、今までできていたこれらのことができなくなってしまいます。
計算能力の低下
計算間違いが増えてきます。その延長線上には買い物をしてもいくら出せば良いのかわからない、時計が読めない等があり、だんだん進行すると時間を聞いても全く違う時間を答えたり、買い物に行ってもお札しかだせず、何か盗まれているのではという被害妄想で不安になったりします。
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