認知症は発症の20年前から始まっている
認知症は発症してからゆっくりと進行していく病気であることは広く知られてきていますが、発症までの時間も実は非常に長いのです。
20年かけて発症に至る
認知症は発症まで20年かかるといわれています。つまり、68歳で発症したなら20年前は48歳。認知症という病気に対する意識すらなかった年齢でしょう。20年前の脳に対する認識の甘さが認知症を招くことになるかもしれないのです。
定年後の生活は大丈夫?
認知症は80代になると急激に増えますが、その20年前はちょうど定年の時期。これも何か関係があるのかもしれません。
脳に大切な人とのコミュニケーションであったり、程よい緊張感であったり、通勤の際の運動や注意力を常に使う(人をよける、車内でぶつからないようにする等)環境等は、認知症予防に効果的でした。強制的に脳をボケさせない環境におかされていたともいえます(反面、ストレスは大いにマイナスで、場合によっては致命的なダメージにもなりますが)。
退職して夫婦ともども一転してのんびりした生活になり、必要以上にゆったりとして、脳も寝てばかりになったとしたら、脳にとっては問題です。
せっかく脳の大敵であるストレスから解放されたのですから、趣味に没頭したり、旅行に出かけたり、地域活動に参加したりと、脳に新鮮な刺激を与え続ける方法を見つけられると良いでしょう。
40代位から認知症に対する強い意識を。
認知症は65歳以上の発症が一般的(65歳未満の場合は若年性認知症と呼ばれます)です。つまり、その20年前は45歳。40代くらいから認知症対策に強い意識を持つのは理にかなっています。
認知症にならないための生活の見直しや、運動や脳トレーニングを取り入れることで、認知症発症を抑えることができるでしょう。
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