まだら認知症(まだらボケ まだら痴呆) とは
認知症がまだらに起きている、と聞くことがありませんか?時間帯によって症状がひどかったり、突然我を取り戻したように話が理解できたり。一般に、記憶はかなり壊されているのに判断力、理解力等がある程度保たれている状態をまだら認知症と言います。
脳血管性認知症に起こる
まだら認知症は、脳血管性認知症の方に起こる症状です。アルツハイマー型認知症の場合は、全体的に症状が進行していくのに対し、脳の部分によって症状にむらが出るのが脳血管性認知症の症状の特徴です。
その理由は、脳血管性認知症は、脳梗塞などの血管に関する病がどこで発生したかに影響されるからです。
脳に異常を感じたわけでもないのにまだら認知症に
それならば、脳梗塞や脳卒中にならなければまだら認知症にならないのか、と言えそうですが、実は落とし穴があります。
自分でも気付かないうちに小さな脳梗塞がおきている場合が多く有るのです。脳には小さな脳梗塞を多発しやすい部分もあり、そういった小さな脳梗塞が頻発するうちに、脳の機能が失われ、まだら認知症を発症するのです。
これを発見するには、定期健診で自分が気がつく前に発見してもらうしかありません。
しかし、予防として最も効果があるのは生活習慣の改善です。
→認知症にならない10カ条
まだら認知症は治る?
残念ながら治療する薬はありません。しかし、脳血管性認知症の場合、その認知症の原因となっている脳の疾患を治すことで、症状の進行を食い止めることが可能である場合も多いです。ほったらかしにして症状が進行してしまうことのないよう、担当の医師によく話を聞くと良いでしょう。
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