サッカーと若年性認知症の関係とは
サッカーと認知症、一見何の関係もなさそうな2つですが、サッカーの中に認知症を引き起こす要素が潜んでいます。これはボクシングの選手が脳に損傷を負い、その結果認知症になるものと同じ原因です。
頭部に強い衝撃が与えられると脳が損傷する
脳は、頭がい骨と、脳脊髄液に覆われ、頭を叩くくらいなら何ともないよう守られています。
しかし、上から物が落ちてきたとき、私たちはとっさに頭を守ります。頭に強い衝撃があるのは危険であることを知っているらです。
スポーツは体を使って激しく動き回るものも多いですが、その「技」による損傷にはあまり気が回っていないように感じます。
サッカーのヘディングもその一つです。
遅いボールをヘディングしたり、リフティングで頭部を使うくらいならもちろん問題はありませんが、勢いのあるボールをヘディングする動作に脳が無傷とは考えにくいです。
実際、サッカーの選手が若年性認知症を発症し、50代で死亡。死後脳を調べてみるといたるところに脳の損傷を認めた、という例もあります。ヘディングを集中的に訓練していた若手選手が脳を損傷したため死亡した事例も。
ドイツのプロサッカー選手12名と、プロの水泳選手11名の脳を調べた結果、サッカー選手のほうにだけ軽い脳の損傷が認められたといいます。
とはいえ、サッカーにヘルメットの着用が必要とされていないことからも、基本的に気にするレベルではないと言えそうです。
どんなスポーツでも怪我はつき物ですし、死亡事故が起こるスポーツだってあります。また、スポーツ自体は脳を活性化させ、認知症予防にもプラスになります。
ただ、頭に強い衝撃があると脳にダメージを与える、それが蓄積されるのは危険度を高める、ということは確かです。それがスポーツであれ、頭を守るのは基本で、衝撃は少ないほうがいい、ということですね。
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