舌の老化は誤嚥性肺炎を招く
舌の老化と聞くとぴんと来ないかもしれませんが、高齢になると誤嚥が増え、物を食べるときむせたり咳き込んだりすることが増えると考えると想像しやすいかと思います。
食べ物が誤って肺に入り込むと誤嚥性肺炎を起こし、死につながる場合もあります。
肺炎は死因第4位ですが、90代以上になると2位に上昇します。その要因の一つがこの誤嚥性肺炎であると考えられます。高齢者の肺炎の7割は誤嚥が関係しているといいます。(一般社団法人日本呼吸器学会より)
誤嚥性肺炎は食べ物を飲み込むときや、胃からの逆流、唾液が入り込んでしまうなど様々ですが、食べ物を飲み込むときに起こる誤嚥性肺炎の原因の一つが舌の老化です。
これは舌の力が弱くなっているために起こる現象で、改善が可能です。
舌の老化とは
舌は筋肉の塊です。普段舌として認識しているものの他、あごのほうまで伸びる実際は結構大きな筋肉の塊なのです。
舌は食べるときに一番噛みやすい位置に物を動かし、忙しく働いています。そして、飲み込むときは食べ物を口腔内の上部に押し上げ、スムーズに喉の奥へと運びます。
舌の力が弱くなると、食べ物を押し上げる力も弱くなり、結果喉の奥へスムーズに食べ物が流れず、誤嚥を起こします。
舌の筋力は鍛えられる。
噛む回数を増やす、よくしゃべる、といったちょっと意識すればできそうなことで鍛えることができます。
そのほか舌を思いっきり前に伸ばしてみたり、左右へと素早く動かしてみたりと、舌を鍛えるつもりでトレーニングするのもよいでしょう。
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