高齢者ドライバーのの事故が増える3つの問題点
高齢者ドライバーによる自動車事故のニュースを耳にする機会が増えてきたように感じられる昨今、各自治体では免許の返納に特典を付けたり、高齢者ドライバーに自分の運転技術を知ってもらう機会を作るなど取り組みを続けています。
高齢者ドライバーが自動車事故を起こしてしまう要因は何なのでしょうか。これには主に3つの問題点が関係していると言います。
問題点1:身体の老化
大きくは目と下半身の身体的な老化です。
まず、目ですが、高齢になると視野が若い人に比べて非常に狭くなります。運転する際には、片目で90度の範囲のものが見える視野を持っていることが望ましいと考えられていますが、高齢者を調べたところ、視野は60度程度まで狭くなっていたと言います。
これでは左右から飛び込んでくる車や人に気が付かない原因になってしまいます。
もう1つ、下半身の衰えも問題視されています。
アクセルを踏み込む際、自分が踏み込みたい強さが足にうまく伝わらず、踏み込みすぎてしまったり、踏み込みが浅くなったりします。自分では気が付かないうちに足の衰えが運転に出てしまうのです。
問題点2:脳の老化
人は2つのことを同時に行うことが苦手です。これは年を重ねると顕著に能力が下がっていくマルチタスクと呼ばれる能力で、脳の前頭葉がその活動を担っています。
高齢者の交通事故の6割は交差点で起こっているそうですが、交差点というのはいろいろなところに注意を向けなければならない、運転中マルチタスクを最も使うところでしょう。
前の車、対向車、人、信号機等、見なければならないポイントが多く、若い頃のように素早く反応することが難しくなってしまいます。この反応のわずかな遅れが車や人との接触事故を起こす大きな要因の1つです。
問題点3:過度な自信
運転している人に自分の運転技術について聞くと、自信ありと答える人は高齢者と若者で高くなったそうです。特に70代以上の高齢者は自分の運転技術にかなりの自信を持っていることがわかりました。
若い人は、身体的な能力の高さで自分の運転技術を過信するのでしょう。彼らは視野も非常に広く、反応もとても速いのです。
しかししばらく年齢を重ねると、経験値が増えてくるためか、自分の運転技術をあまり過信しなくなっていきます。
それが60歳を超えたあたりからまた上昇を始め、70歳を過ぎると若者以上に自分の運転に自信を持つようになるそうです。
これは、今までの経験が自信に代わった結果と考えられています。
そして、身体の衰えや反応の鈍化に気が付かないまま、道路の指示よりも自分の経験則を優先するようになり、一時停止を徐行で済ませるなどの誤った判断を繰り返すようになります。
この過度な自信が事故を招くわけです。
道を歩く人は車に乗る人の運転が正しいことを信じるしかありません。高齢になったら免許を返納せよと言われてもできない環境の人は多いものです。そのため、高齢者ドライバーの人に自分の今の運転技術を知ってもらう取り組みも行われています。年齢相応に運転技術が変化していることを自覚することが事故を減らす第一歩なのです。
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