五感の中で最も記憶機能を刺激するのは
「記憶の中枢「海馬」と年齢」で人の記憶の中枢は脳の海馬という部分にあることを書きました。
では、五感の中のどれを使うとより海馬を刺激して記憶機能を活性化することができるのでしょうか。
五感と脳
人の五感は脳の別々の場所が司どっています。視覚は脳の後ろ側、触角は脳の上のほう、味覚、嗅覚、聴覚はそれぞれ舌、鼻、耳を脳のほうに伸ばしたあたりにあります。
さて、視覚、触角、味覚、嗅覚、聴覚の中で、一番記憶に残りやすいのはどれでしょうか?
なんとなく視覚なのかな?と思うかもしれません。実は視覚ではないのですが、人は視覚から8割の情報を得ているといわれるほど視覚に頼っているので、情報の総合量が多いのです。
残る4つの中に最も記憶に残りやすい感覚があります。
嗅覚と記憶
答えは嗅覚です。街中で匂いを感じると、知っている匂いだと感じたり、実家に久しぶりに帰ったときに匂いで実家にいることを感じたり、匂いで懐かしい記憶を呼び起こしたりと、匂いは記憶と密接に関わっています。
匂いが記憶と連動しやすい理由は、匂いをつかさどる嗅覚野が記憶をつかさどる海馬の近くにあるからです。匂いは五感の中で最も海馬を刺激する感覚なのです。
目を閉じて料理の匂いを感じてみたり、アロマを焚いてみたり、外に出て自然の空気を嗅覚で感じたりと、嗅覚をより使ってみましょう。海馬は刺激することで神経細胞が増えることがわかっていますから、嗅覚積極的に使って海馬を若々しく保ちたいですね。
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